1. 世界一幸福な国の夏は、自転車に乗って
デンマークの首都、コペンハーゲン。 「世界一幸福な国」とも呼ばれるこの街の夏は、驚くほど美しい。

空港に降り立ち、街へ出て最初に気づくのは、自転車の多さです。 この街では車よりも自転車が主役。幅広の自転車専用レーンがどこまでも続いています。 私たちも地元民に習ってレンタサイクルを借り街を巡ることにしました。

2. 旅の始まりは「市庁舎広場」から
まず街の中心「市庁舎広場(Rådhuspladsen)」から自転車旅をスタートしました。

右手にそびえる赤レンガの重厚な建物が、100mを超える塔を持つコペンハーゲン市庁舎。 青い空にレンガ色がよく映えます。
すぐ近くにあるスロッツホルメン島へ向かうと、今度は荘厳な石造りの宮殿が現れる。 「クリスチャンスボー城(Christiansborg Slot)」。

現在はデンマークの国会議事堂や最高裁判所として使われている、まさにこの国の政治の中枢。 中央の塔はコペンハーゲンで一番高いそうで、その威厳ある姿に圧倒されました。
3. ローゼンボー城とラウンドタワー
歴史的な建築を楽しんだ後は、少し北へ。 緑豊かな「王の庭(Kongens Have)」の中に佇む、「ローゼンボー城(Rosenborg Slot)」へ向かいました。
オランダ・ルネサンス様式の美しい城で、内部には王冠や宝石が展示されている。 しかし何より素晴らしかったのは、この城を取り囲む庭園でした。荘厳な城と、リラックスした市民。このコントラストがたまらなく良い。


街中に戻り、ユニークなランドマーク「ラウンドタワー(Rundetårn)」にも登った。 ここは珍しい「階段のない塔」。螺旋状のスロープをぐるぐると歩いて登る構造になっています。 頂上からはオレンジ色の屋根が続く美しい街並みが一望できます。

4. ニューハウンからアマリエンボー宮殿へ
コペンハーゲンといえば、やっぱり水辺ですね。 絵葉書のような風景を持つ「ニューハウン(Nyhavn)」へ。 運河沿いにカラフルな木造家屋が並び、アンデルセンも愛したというこの場所。夏のテラス席は、昼からビールを楽しむ人々で溢れかえっていて、とにかく「幸せ」な空気が漂っています。

そこから海沿いを走って「アマリエンボー宮殿(Amalienborg Slot)」へ。
ここは現在も王室が暮らす住居で、八角形の広場を囲むように4つのロココ調の宮殿が建っています。 広場の中央にはフレデリク5世の騎馬像があり、衛兵が守っている。 現役の王宮の敷地内を、市民や観光客が自転車で自由に通り抜けられるあたりに、デンマーク王室の「開かれた」雰囲気を感じます。

途中、「カステレット要塞(Kastellet)」という星形の城塞を通りました。 今は公園として開放されていて、その中に鮮やかな赤い壁の兵舎が立ち並んでいます。

青い空に、世界最古の国旗と言われる赤と白の「ダンネブロ(デンマーク国旗)」がよく映える。
そしてあの有名な「人魚姫の像(The Little Mermaid)」へ。 「世界三大がっかり」なんて不名誉な呼び名もあるけれど、実際に見てみると……うん、確かに小さい。 でも、背景に広がる青い海と空が美しく、そんなに悪くないと思いますが。

5. 撮影禁止の聖域:「クリスチャニア」へ
綺麗なだけがコペンハーゲンではない。 自転車を走らせて向かったのは、通称「自由の街」、「クリスチャニア(Freetown Christiania)」。
ここは政府の干渉を受けない「自治区」としてヒッピーたちが作り上げたエリアだそうで、 ゲートをくぐると空気ガラッと変わります。 壁一面のグラフィティ、手作りの家々、そして独特の香り。
残念ながらエリア内は撮影禁止のため写真は一枚もありません。 整然としたコペンハーゲンの中に突如現れる、アンダーグラウンドな自由。なかなかの光景でした。
6. 北欧グルメ:スモーブローの美学

デンマークの伝統料理の「スモーブロー(Smørrebrød)」を食しました。
色んな種類がありますが、私は魚のスモーブローを注文し、ライ麦パンの上に、魚、玉ねぎ、ケーパーを乗せていただきました。 見た目も美しく、味も絶品。物価の高い北欧だけど、これは食べる価値がある。
7. 短い夏を惜しむように

自転車を返却し、夕暮れ時に外に座って美しい街並みを見ながらビールを一杯。 たまりませんな。
次回は【Vol.2 冬のコペンハーゲン編】をお届け致します。


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