アリカンテから電車に揺られること約2時間半。久しぶりのマドリッドは、ホームに降り立った瞬間から、どこか前回とは違う空気を感じました。
実は今回で2度目の訪問ですが、前回はほとんど「通過」だけした様なものでした。ツアーの日程に組み込まれたわずか一日、プラド美術館を見てすぐコルドバへ。街の印象は特にありませんでした。
だから今回は、時間をかけてじっくりと歩くことに。
スペインの首都マドリッドは、ひとつの都市でありながら、まるで複数の顔を持つ。荘厳な王宮と広大な広場。裏路地に漂う素朴な下町の空気。そして街のど真ん中に鎮座する、世界最高峰のサッカークラブの聖地。どれもが「別の街」のような存在感を放ちながら、不思議な調和を保っています。
今回の旅では、そんなマドリッドの多層的な魅力を、歩いた順にたどっていきたいと思います。
王宮エリア:壮麗なファサードに息をのむ

最初に向かったのは、マドリッド旧市街を代表する場所のひとつ、アルムデナ大聖堂(Catedral de la Almudena)。
抜けるような青空の下、荘厳な石造りの正面が光を浴びて輝いています。大聖堂前の広場は開放的で広く、観光客も地元の人々もそれぞれのペースで時間を過ごしていました。白と青のコントラスト、太陽の角度、静かな賑わい――すべてが絵になる場所でした。

その向かいには、マドリッド王宮(Palacio Real)がそびえ立っています。
とにかくスケールが別格。周囲を歩いても歩いても、建物全体が視界に収まらない。サバティーニ庭園から見上げる正面は圧倒的で、細部の装飾を眺めながら散策しているうちに、いつの間にか30分が過ぎていました。日常から切り離されたような、不思議な浮遊感があります。

マドリッドの”心臓”を歩く:太陽の門とマヨール広場

次に向かったのは、街の中心部に位置するプエルタ・デル・ソル(Puerta del Sol)。
ヨーロッパらしい低層の建物に囲まれた広場は、朝から夜まで人の波が絶えません。カフェのテラス、土産物屋、行き交う人々――エネルギーに満ちた場所。ここに立っているだけで、自分がマドリッドの真ん中にいることを全身で感じられる、そんな気がしました。

さらに歩くと、赤い外壁が鮮やかなマヨール広場(Plaza Mayor)へ。
長方形の広場を囲む均整のとれた建物、中央に立つフェリペ3世の騎馬像。テラス席では昼間からビールとタパスを楽しむ人々が思い思いに時間を過ごしており、スペインらしいおおらかな空気が流れていました。
路地裏散歩:古き良きマドリッドの香り

大通りから一歩入ると、世界が一変します。
細い路地には年季の入ったアパートが並び、上の階から洗濯物が風に揺れている。路肩に椅子を数脚だけ出した小さなカフェ、年老いた店主が立つ小さな食料品店。観光地の仮面を脱いだ、生活としてのマドリッドがそこにある。
こういう「普通の街角」がその国の本当の姿を映し出している気がします。マドリッドは観光都市でありながら、それに飲み込まれることなく、自分たちのペースを守り続けている街ですね。
サッカーの聖地:サンティアゴ・ベルナベウへ

そして、マドリッドに来たなら外せない場所がありますよね。レアル・マドリードの本拠地、サンティアゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabéu)。
スタジアムに足を踏み入れた瞬間、その広さと青い座席の美しさに言葉を失いました。丁寧に手入れされた緑のピッチを見下ろしていると、何かが胸の奥から込み上げてくる感覚がありました。サッカーファンでなくても、この場所にはそれだけの力があります。
ツアーではロッカールーム、シャワールーム、選手通路、ピッチサイドと、普段はテレビでしか見ない場所を次々と巡ることができます。そして圧巻なのが、歴代トロフィーの展示。クラブの歴史そのものが、ガラスケースの中に静かに並んでいました。






おわりに:多様な顔を持つマドリッド
荘厳な王宮、陽気な広場、素朴な路地裏、そして伝説のサッカースタジアム。
それぞれが「別の街」のような存在感を持ちながら、ひとつの都市として静かに調和している。マドリッドとは、そういう場所な気がします。
短い滞在でしたが、前回より街を散策することができ、マドリッドの事がもう少し分りました。
この後またマドリッドに訪ましたが、その時は美味しいレストランや良いホテルに泊まったりしました。そのお話はまた別の記事でお話しいたします。


コメント